人間と動物は違います。
人間は人間だけが持つ能力によって、良くも悪くもこの世界において(少なくとも地球上において)主人の地位を確立しました(書籍では「主人」との語は出てきません。「主人」とはあくまでブログ主の解釈です)。
コヴィー博士はその人間だけが持つ能力を「自覚・想像・良心・意志」の4つと説明します。
人間だけが、自分自身を客観的に見ることができ、自分が今何を考えているか、何を感じているか、何をしようとし、何をしようとしないのか、「自覚」することが出来ます。
現実にないものを「想像」することも人間だけが持つ能力です。この想像力があったからこそ、人間は建物を建て、調理することを覚え、電球や自動車を発明し、現代では多くの人がスマートフォンを便利に使いこなします。
「良心」があるからこそ、人は正しいことをし、間違いを正そうとします。
そして「自覚・想像・良心」に基づき行動する「意志」を持つのです。
全て動物には無い能力です。動物にも喜怒哀楽はありますが、この4つの能力は残念ながらありません。事前にプログラムされた本能によって生きるのみです。
このような話のとき、「人間も自然界の一部だ」「傲慢だ」との批判もありえます。
もちろん私も人間は自然界の一部だと考えますし、大自然の前で無力なこともあります。宇宙や自然の法則の中で、人間は常に謙虚で、あらゆる存在に感謝すべきです。
しかしやはりこの4つの能力に基づいて世界を『創造』できるのは人間だけであるのは明確であり、人間が世界を(少なくとも地球を)支配し、主人の地位に立っていると言えると思うのです。
そしてそうであるからこそ、人間には世界を創造する責任が伴うのです。
人間と書くと分かりづらい話も、上の話の主語を「私」や「あなた」に読み替えるとより分かりやすい思います。
「私」は私自身をどう自覚し、「私」は何を想像し、「私」の良心に従って、「私」がどのように行動する意志を持つのか。
決して動物には答えられない問いです。
そしてこの4つの能力を正しく使うとき、人間の可能性は無限なのだとコヴィー博士は教えてくれます。
人間の可能性は無限=私(あなた)の人生の可能性は無限
なのです。