第2の習慣は『終わりを思い描くことから始める』です。
あなたは旅行に出かけようとします。
おそらくは、いつ、どこに、誰と行くのかをまず決めることでしょう。旅の目的地が決まったら、今度はそこにたどり着くまでの手段を考えます。到着したい時間や、現地でやりたいことから逆算し、出発時間や道中に必要な準備も怠りません。
旅の目的地が決まっていれば、出発の日、まさか逆方向の電車や高速道路に乗ることはないでしょう。もしかしたら、おっちょこちょいな人は間違えてしまうこともあるかもしれませんが、いつかまた正しいルートに戻れるはずです。
『終わりを思い描くことから始める』は、この旅の目的地をはっきりさせるということです。
目的地が分かれば、現在いる場所から目的地まで、正しい方向へ進むことが出来ます。目的地までの計画が綿密ならば、道中も余裕をもって楽しむことが出来るでしょう。多少ルーズな計画だったり、トラブルが起きたととしても、方向は正しいのですから心に余裕をもって進めます。
旅はすなわち人生です。そして目的地は人生の最後です。
コヴィー博士は人生の最後を思い描き、それを念頭において今日という一日を始めることを書籍で説いています。
人生の最後に、誰に、どのように自分を語ってもらいたいのか、どのような人物であったと見てほしかったのか、彼らにどのような影響を及ぼしたかったのか。
それを思い描くことにより、自分の内面深くにある本当の想い、価値観が見えてくると教えます。
そうして自分が行きたい場所を明確にしてこそ、今日、来週、来月、来年の生き方を計画できるのです。
人生の最後(目的地)から逆算し、10年後どこまで進むのか?今年は?今月は?今週は?そして今日一日は?
人生の最後が想像つかないようでしたら、小さい単位から考えていくのもありだと私は思います。
私も毎朝、「今日一日をどう終わりたいのか。どう終わるべきなのか」自問自答し、一日の終わりを思い描くことを日課にするよう努力をしています(あくまで努力なので、毎日ちゃんとできているわけではありませんが。。。。)