↑で紹介したように、多くの人はあるがままの世界を見ているようで、その実自分自身のフィルターを通し、『私自身のあるがまま』の世界を見ているのです。
自分のフィルターを通してだけ世界を見ていては、他者を理解することは決してできず、他者を理解できなければwin-winもシナジーも生まれません。
そこで私も普段から他者のパラダイムを理解しようと努めています。
まずは家族のパラダイム、特に子どものパラダイムを考えることが多いです。
子どもが親に少し反抗したとき、すねたとき、泣きそうになった時、彼のパラダイムを考えてみます。
最近では徐々にではありますが、彼の世界がなんとなく見えてきました。彼の世界が見えてくると、無駄に怒ることもかつてほど多くなくなり、彼自身が理解しやすい、また受け入れやすい態度で諭すことも少々出来るようになってきたのではないかと思います。
まだまだ修行は足りませんが、続けていきたいと思います。
外の世界では特に私と意見が反対の人、価値観が合わない人、自分とタイプの違う人のパラダイムを理解するのに力を注ぎます。
当然すぐには出来ません。直接接しているときなどは、つい『刺激と反応のスペース』も忘れてしまい、感情的になることも多いです。
そんな時は、その後にでもゆっくり相手のパラダイムを考えてみます。本当は考えたくなく、逃げたいけれど、それでも考えてみます。
もちろん相手のパラダイムが見えてきたとしても、それは同意を意味しません。
それでも相手のパラダイムを見ることで、また別の物の見方を得ることが出来るのは確かでしょう。