7つの習慣では、人間には第一の偉大さと第二の偉大さがあると言います。
第一の偉大さとはその人の持つ優れた人格を、第二の偉大さとはその人の才能に対する社会的評価を指します。
そして大事なのは、第一の偉大さと教えてくれます。
例えば先日引退表明をしたイチロー選手。彼の偉大さはどこになるのでしょうか?
10年連続200本安打?日米通算4000本を超える安打数?
それらの記録はもちろん凄いことです。この記録がなければ世界中の人の目に留まることは決してなかったでしょう。
しかし彼がここまで称賛されるのは、彼の野球にかける思いや行動、その人格あってのものなのではないでしょうか?
それがなければ日本野球界でもメジャーリーグでもこのようにファンの心に残ることはなかったはずです。
第一の偉大さ=野球にかける情熱、真摯な姿勢、イチロー自身の人柄
第二の偉大さ=記録
この両面が世界中の人々を感動させたのです。
実力がどれだけすごくても、人格が高くない人物はいつか必ず見捨てられます。
まず高めるべきは表面的なテクニックでなく、内面からあふれ出る人格なのです。
一夜漬けの勉強で一時的に良い点は取れるかも知れませんが、それだけでは最終的に知識を習得できません。
人格も同じです。
一夜漬けのコミュニケーションスキルをどれだけ身に着けたとしても、その場限りで終わらない人間関係において高い人格(第一の偉大さ)に欠けていれば、いずれ関係にヒビが入ることは避けられません。
言葉が上手だろうが下手だろうが、人間関係のテクニックを知っていようがいまいが、人格が高いことで周囲の信頼を一身に受ける人、それこそが第一の偉大さなのです。
(書籍は第二の偉大さが必要ないとは言っていません。あくまでも土台となるのが第一の偉大さということです)。