第3の習慣「最優先事項を優先する」は、そのサブタイトルが『パーソナル・マネジメントの原則』とあります。
第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」は自分自身の人生の終わりまでもを含めたゴールを思い描くこと、自分自身で人生のプログラムを書く習慣です。
自分自身が自分の人生を正しく導くリーダーとなるのです。
よって第2の習慣のサブタイトルは『パーソナル・リーダーシップ』となっています。
第3の習慣はそのゴール、プログラムに従って自分自身をマネジメントする習慣です。
ゴールが見えて、プログラムが完成しても、それを行動に移す効果的なマネジメント能力が無ければいつまでたってもたどり着くことが出来ないのは誰でも分かることでしょう。
夢だけ見ていても夢に向かって歩みださない限り、夢はかなうことはありません。もっというならば、夢に向かって正しく歩みださない限りやっぱり夢はいつまでたっても近づきません。
では書籍ではリーダーシップとマネジメントの違いをどのように教えてくれているのでしょうか?
書籍では、リーダーシップを「基本的に右脳の精力的な活動」であり、「人生でリーダーシップを発揮するには、自分の人生はどうあるべきか、自分自身に向かって究極の問いかけをしなければならない」としています。
そして、「その問いかけを真正面からとらえ、真剣に考え、答えを見出したなら、次は、その答えにふさわしい生き方が出来るように、自分自身を効果的にマネジメントすることが必要」だと言います。
つまり、自分自身の想像と良心に問いかけ、人生の進むべき方向を定めるのがリーダーシップ。その進むべき方向(ゴール、プログラム)に向かうために意志を発揮して日々の行動を律するのがマネジメントと言えると思います。
よって第3の習慣は『7つの習慣』の中でも最も具体的でテクニカルな習慣と言えるかも知れません。
(例えば「時間管理のマトリックス」は他の自己啓発系本やセミナー、手帳活用術などでもすっかりおなじみです)