7つの習慣では人間の成長段階として、『依存』『自立』『相互依存』という言葉が出てきます。
その内『依存』と『自立』について少し思うことを記します。
親や誰かに一生懸命反発して『自立』しようとする人がいます。親に対する反発などは、一般的には成長の過程で誰もが通過する人生の儀式のようなものだとも思いますが、稀にその反発がいつまでも終わらない人がいます(個々に色々なわだかまり等があることは勿論想像できます)。親に反発することが自らのアイデンティティーのようになっている人が。
親だけでなく、常に周囲に反発する人もいます。そして自分が正しいと主張します。
問題はこれらの人は自分が『自立』していると思っているのです。自分の足で立っていると思っています。
でも本当は違います。
反発しないと生きていけない、自分の足で立てないのです。
反発しながら生きているということは、反発できる壁が目の前にあるということです。
つまりその人は、目の前の壁にもたれて生きており、自分の力で立っていません。
壁が無くなればもたれるものが無くなり立てなくなります。
反発して正しいことを主張しているいるようで、結局は甘えて依存しているのです。
『自立』とは、過去や周囲のいかなる状況の中でも自分の足でしっかり立つことが出来るということだと思います。自分の足で進むべき方向に一歩踏み出せることだと思います。
もしも今、一方的に壁にもたれている自分に気づいた方がいるならば、そろそろ壁から離れて自分の足で立つ準備をしませんか。